~放射線部門機能指標(QI)フィードバックデータのご紹介~
当委員会では、アンケート調査にご協力頂きました御施設の相対位置がわかるグラフ付の
調査結果を御施設ごとにお送りさせて頂いております。
全国の経時的なデータ推移の把握や、御施設の相対的位置を把握することでベンチマークとして、
組織の活性化、運営や経営の改善の一助となると考えております。
2020年度QI項目
1. 機器稼働件数
2. 造影検査率
3. 読影レポートの既読率
4. 再撮影率
5. 各学会、研究会等の発表件数、参加数
6. 脳血管障害患者における頭部CTまたはMRI検査施行までに要した時間
7. 急性心筋梗塞の患者で症状発症後12時間以内に来院し、来院からバルーンカテーテルによる責任病変の再開通までの時間が90分以内の患者の割合
8. 検査待ち時間
9. インシデント・アクシデントレポート報告数
10. 放射線業務従事者の被ばく線量
11. 離職率
12. 有給休暇取得率
13. 月平均時間外労働時間
14. CTにおける線量指標
15. 一般撮影における線量指標
過去フィードバックデータとデータ活用例
経時的推移より再撮影率は増加傾向にあることがわかりFPD使用撮影の増加も影響している
と考えらます。また自施設と比較し、改善活動を行った事例なども報告会にて紹介しています。
報告例 「一般撮影における再撮影率の低下」 亀田総合病院 小野雄一朗 氏
2020年度追加項目
読影レポート既読率
近年、画像診断レポートの確認漏れ等により、その後の診断・治療に重大な影響を及ぼす事例が
全国的に発生しており、担当医師が速やかに放射線科医の読影レポートを確認し、診断・治療につ
なげていくことは医療の質を担保する上で重要であります。
既読未読確認の可否については情報システムに依存することもありますが、前述のような状況を鑑
み、一石を投じる意味も含めて読影レポート既読率をQI項目に含めました。
2019年度に実施したアンケートでは66%の施設が未読既読確認は出来ないとの回答でした
が、2020年度調査では約半数の施設で未読既読確認が可能との回答でした。
2020 年度特別講演(一部抜粋)
「最近の医療安全について ~画像検査に関わる事例なども交えて~」
医療法人社団哺育会 白岡中央総合病院 医療安全管理課(医療安全管理者) 渡邉幸子 氏
放射線部門機能指標アンケート調査のご協力のお願い
今後も、より信頼性の高く有効性の高い情報提供を行う上で、皆様の御施設のご協力は不可欠とな
ります。つきましては当委員会の趣旨にご賛同頂き、貴施設さらに他施設の健全な部門業務の運営、
経営の為にも、積極的なアンケート調査へのご協力をお願い申しあげます。