会長挨拶
全国病院経営管理学会会長 相澤孝夫
コロナ禍の下で、研修会などの収益活動が思うように進まない全国病院経営管理学会は存続も危ぶまれる
経営状況に陥っております。会員の皆様のご支援ご尽力やご寄付を頂きながらこの状況を乗り切り前進する道を
探っております。歴史ある本学会の理念を堅持しつつ、これからの時代を見据えたイノベーションを図り、
学会の継続発展と会員の満足度向上を目指して改革を進めておりますが、
開始したばかりでまだ結果が伴っていません。
できる限り早い時期に成果を出し、会員の皆様の附託に答える所存ですので
さらなるご支援ご協力お願いいたします。
コロナ禍ばかりでなく国が進める医療改革や、人口減少少子高齢化という社会の変化、デジタル化社会の出現、
職員を含めた国民の意識の変化等医療を取り巻く環境は急速にしかも大きく変わりつつあります。
変革が起こり、やむなく対応しなければならない状況に陥ることを座して待っていたのでは
衰退を招くことは必至であり、今こそ将来を見据えて病院は自らイノベーションを起こし、
確かな未来を創出すべきであると思います。このためにはミドルマネジャーが果たす役割が極めて重要になると思います。
ミドルマネジャーの研修充実と個人会員化によるネットワーク構築を図る事が重要と考えています。
コロナが収束したとしても本年からの数年は、本学会にとって大変厳しい茨の道が続くと思いますが、
学会の存続と発展のために覚悟と決意を持って臨みますので宜しくお願いいたします。
全国病院経営管理学会について
病院経営にとって、人事・賃金・人間関係などの労務は、
医事・財務管理と並んで健全な病院経営管理の基本となる重要事項として、常に適正な対応が求められています。
当学会は昭和39年5月に全国病院労務管理学会を創設し、病院の特殊性に立脚した正しい労務管理の確立と安定した
労使関係の樹立を介して健全経営を図ることを目的に、調査・研究、学会・講習会開催などの各種事業を行ってきました。
昨今のわが国の経済情勢、労働情勢の変化や21世紀における本格的な高齢化社会を見据えた
国の医療構造改革などに対応して、当会の研究事業を労務管理のみならず、病院経営全体に広げ、
組織名を平成9年4月、「全国病院経営管理学会」と改称し、従来の事業に加えて
新しい時代の病院健全経営に向けた経営管理に関する情報の収集、経営の理論的・実践的研究を行い、
その情報や研究成果を経営だより、学会・各種研修会、資料・作成などにより会員各位に提供し
会員病院の健全経営のお役に立つことを理念として積極的に事業を展開しております。