1,賃金・勤務条件委員会
賃金・勤務条件委員会では、病院の経営環境が厳しさを増し続ける中、「職員がやり甲斐を感じ、病院の活性化と業績向上につながる人事・賃金制度とは?」など重要かつタイムリーなテーマを取り上げ研究・討議を行い、その成果を親学会(全国病院経営管理学会)や委員会報告会等において報告しています。
最近取り上げた年間テーマとして、「労働分配率に基づく人件費管理」、「業績連動型賞与」、「働き方改革への具体的対応~特に医師に関して~」、「年俸制を考える」などがあり、委員が所属する病院のケーススタディ、全国の病院を対象に実施した委員会アンケートの分析結果などを基に具体的な提言を行いました。
現在の委員会メンバーは、飯田修平委員長(練馬総合病院理事長)を筆頭に、全国の病院で人事・賃金マネジメントの中枢を担う百戦錬磨(?)の事務長、人事課長から、若手(自称含む)の実務担当者まで10名の侍が集い、施設は違っても共通する課題や仕事上の悩みについて、真剣に、でも和気あいあいと、忖度一切無し、本音での議論を重ねています。
委員会は原則として毎月1回2時間程度、東医健保会館で開催しており、終了後はほぼ100%、有志による二次会、もとい、反省会(情報交換会)を行っています。そこでは少しばかりお酒も入り、委員会よりさらに踏み込んだ情報交換や、時に人生相談まで行われるとあって、毎回盛況です(残念ながら、私は毎回反省会で吞みすぎ、ほとんどの内容を忘れてしまい、名実ともに反省しています)。
新型コロナウイルスの拡大に歯止めがかからないここ一年ほどは、zoomによるオンライン委員会が中心で、当委員会一番の特徴である反省会も開催できていませんが、全国の医療人の奮闘が報われ、近い将来、必ずやまた光さす日が訪れることを信じてガマンしています。
当委員会では、病院マネジメントに熱い思いを持つ委員を常時募集しています。お問い合わせは学会事務局までお気軽に!
2,経営企画委員会
経営企画委員会は丸山泰幸委員長(岩槻南病院理事長)のご指導の下、委員7名(2023年9月現在)で、毎月1回委員会を開催しています。
全国病院経営管理学会の定款に経営企画委員会の主な活動は、病院経営に関する調査研究・分析・効率化問題などに関する事項とあり、これらを年間通して話し合い、学会・報告会で発表するというのが1年の主な流れになります・・・・・が、現在の経営企画委員会は、参加して2~3年以内の若い(年齢ではありません!)委員がほとんどで、経営企画委員会の成り立ちやこれまでの活動についてもほとんど知っている人がいないというのが実情です。
今般、その委員で、経営企画委員会を進めるにあたって、どのように運営していくべきかを話し合い、最終的に今までの経営企画委員会の活動を活かしつつ、定款にあまり執着せず、新しい発想・意見を取り入れながら、新たな経営企画委員会として進めていくこととしました。「では、その新たな経営企画委員会とは?」と問われると、具体的にはまだ出てきませんが、ザックリ言うと、上下関係にとらわれず、肩肘張らずに意見を交わし、風通しの良い委員会と考えていただければと思います。
2022~2025年度の学会テーマは「変わるニーズ、求められる医療提供体制を超えて、選ばれる病院へ!」です。医療を取り巻く環境は厳しさを増すなか、2024年度から始まる第8次医療計画には6事業目に「新興感染症対策」を盛り込むことが決定し、今後の地域医療構想にも少なからず影響を与えるものと思われます。それに対応するためにもテーマにあるとおり、時代のニーズに柔軟に対応し、地域に質の高い医療を提供し、さらに上を目指し、委員それぞれの病院が、地域になくてはならない選ばれる病院となるよう委員会活動を進めていきたいと思います。
3,看護業務委員会
4,臨床検査業務委員会
臨床検査業務委員会は、平成12年に発足した専門委員会であり、今年で22年目を向かえます。伊藤病院院長の伊藤 公一先生を委員長とし、現在では12名の委員で活動を行っております。主な活動としては、全国の医療施設に向けたアンケート調査作成・実施と臨床検査業務委員会報告会を企画・開催するほか、検査室関連の最新情報取得のため、委員会内で定期的な研修会を開催しております。また、全国病院経営学会での専門委員会報告も行っております。
臨床検査技師などの医療従事者を対象として、専門性向上を目的とする研修会や講習会は多く開催されておりますが、管理業務に関する研修会はあまり行われていないのが現状であります。当委員会では、管理職の方々の一助となれるよう、発足当時から経営や人材育成、安全管理など検査室運営の面から情報発信を続けて参りました。
近年では新型コロナウイルス感染拡大における検査室の取り組みとして、PCR検査や抗原検査等の検査装置導入状況や検査の最新情報、検体採取、感染防止対策など、有益な情報提供ができるよう努めております。また、アフターコロナを見据えた検査室運営として、タスクシフト/シェアなど、管理職が知りたい情報を発信できるよう、検討を重ねております。
委員会は月1回開催しておりますが、コロナ禍のため現在はWEBを中心とした会議となっており、これまで遠方のため参加が困難であった方々にも参加しやすい形式となっております。これを機会に委員会への参加をご検討頂ければと思います。
委員会活動にご興味を持たれたご施設、個人会員の方は、当学会事務局までご一報いただけると幸いです。
5,診療放射線業務委員会
6,医事業務委員会
7,リハ専門委員会
リハ専門委員会は、2017年度に発足したリハ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)により構成される専門委員会です。2022年4月現在の構成メンバーは、委員長は戸田中央総合病院 理事長の中村毅先生、正幹事は相澤病院の村山幸照氏、副幹事は八千代病院の松山太士氏、委員は燿光リハビリテーション病院の小川弘孝氏、福岡青洲会病院の諌武稔氏、安房地域医療センターの根本達也氏です。
リハ専門委員会の理念は以下の3つです。
職員及び患者満足度の高いリハの在り方を創造します。
リハ専門職の視点を活かした組織マネジメントを具現化します。
病院経営に寄与するリハ部門の在り方を希求します。
リハ専門委員会では、理念の実現に向けて、以下のような年次テーマで調査及び提言を行ってきました。
2017年度から2018年度は「患者と職員が望むリハを把握し、満足度の高いリハの在り方を創造」する時期とし、2017年度は患者満足度調査、2018年度は職員満足度調査をテーマとしました。2019年度から2020年度は「満足度の高いリハの実現と、組織マネジメントへの参画」をする時期とし、2019年度はリハ専門職の教育の在り方、2020年度は組織横断的なマネジメントの在り方をテーマとしました。2021年は「病院経営への寄与」を考える時期とし、「経営的成果の可視化」をテーマとしました。
また、2022年度から2024年度は「リハ専門職の包括化を見据えた、効果的・効率的な介入のあり方を創造し具現化する」時期とし、2022年度は間接的介入の実態の把握とあるべき姿、2023年度は課題の明確化と課題解決の具体策の明確化、2024年度は実現可能な間接的介入と期待される効果をテーマにしています。
実際の活動は、1~2か月ごとに開催される専門委員会での議論をもとに、現状を把握するための会員病院へのアンケート調査、会員病院間での議論の機会である報告会などを定期的に開催しております。また、年1回開催される全国病院経営管理学会では、他の委員会のメンバーとも積極的に交流し、職種を越えた意見交換の場に参加しております。
リハ専門職は、患者とのかかわる時間的に長く、さらに生活の再建にも立ち会うために、患者に心理的に近づきやすい職種であると感じます。また、リハ専門職の配属や業務には診療報酬も影響します。したがって、リハ専門職が感情的価値である患者経験や、機械的価値であるアウトカムに起因する患者満足を高め、持続可能な病院経営に参画することは、極めて意味のあることであると考えています。
当委員会の活動に興味がある施設あるいは個人の方は、是非当学会事務局にお問い合わせ下さい。お待ちしています。